
訪日タイ人をコミュニケーションで笑顔にしたい!お店が準備すべきこと!
はじめに
訪日タイ人観光客が増加する中、彼らを満足させ、リピーターになってもらうためには、何が必要でしょうか?今回は、訪日タイ人を迎えるお店が準備すべきことについて、いくつかのポイントを解説していきます。
タイ語でのコミュニケーション
まずはできることからはじめよう
どこの国でも挨拶は重要です。「สวัสดีครับ/ค่ะ」(サワッディーカップ/カー)は日本語で「こんにちは」ですが「おはよう」「こんばんわ」等の英語での「Hello」と同じ感覚で利用できる言葉です。また「またね」「さようなら」の意味も含んでるため活用頻度が高く、「/ค่ะ」(カー)と記述してるのは、丁寧な言葉遣い日本語でいう「です/ます」と同じ扱いです。
「ขอบคุณครับ/ค่ะ」(コップクンカップ/カー)は、「ありがとう」の意味。これら基本的な挨拶は必須なので覚えておいて損はないです。「ยินดีต้อนรับ/ค่ะ」(コートー(ト) カップ/カー)だと「ごめんなさい」の意味で、日本語での「すみません」とレストランや居酒屋、その他お店の店員さんを呼ぶときのシチュエーションでも利用できます。日常生活で最も使われていて、何かミスをしてしまったときにも使うので日本語と近いニュアンスをもっています。
「ไมเปนไรครบ/ค่ะ」(マイペンライクラップ /カー)も、お店や挨拶のなかで覚えておきたい言葉です。日本語では「どういたしまして」「ขอบคุณครับ/ค่ะ」が聞こえたら、返す言葉としてスマートに応えたいですよね。こちらも「どういたしまして」以外に「大丈夫です」「結構です」「お気にならさず」という意味があるので覚えておくと役立ちます。
より良くおもてなしをするなら
基本的な挨拶がまずできたとして、言語対応ができるとより安心感を与えるためのメニュー表示ができると良いのですが難易度は少し高いです。日本語も海外では文法や発音で理解されにくいのは同じで、タイから日本へ訪問される旅行者やビジネスマンにとっても「挨拶をする」から「お店のメニューを見る」「会話で内容を知る」ことはハードルが高いです。もし可能であれば、タイ語で簡単なコミュニケーションが取れるスタッフを配置や採用、研修したりと時間やお金を使えば良いのですが…そこまでするのは実際のところは難しいです。今は言語対応できる翻訳アプリを、旅行者(訪問する側)とお店(受け入れ側)がお互いに準備してるケースが増えてきています。
可能な限りメニュー表示や、タイ語のフレーズ集を作って理解しようとする心があれば問題ないでしょう。
タイ人の好みと宗教への配慮
タイからの訪日客もせっかくのコミュニケーションができても、さまざまな配慮が必要なります。一部ですがご紹介します。
食を楽しんでもらうために
先述コラムにてタイでは日本食文化も浸透しているというお話がでました。実際に、バンコクやその他の都市部ではラーメンやうどん、寿司やハンバーグなども提供するお店が増えています。それ以外に実は日本料理が広まる以前に、インド料理が食べられるお店も多く、味が濃い料理やスーパーや小売店でも食品やお菓子と味付けが濃いものが多く存在します。

- 辛い料理や味付けが濃い料理
私たち日本人にも馴染みが深い料理のひとつに「ต้มยำกุ้ง(トムヤムクン)」があります。「ส้มตำ(ソムタム)」という青いパパイヤを使った少し辛いサラダなど。辛い料理や味付けがしっかりとした料理が多いです。日本料理店が現地で増えているので、関西風の味付けが健康に気をつかい薄味であるなど既に理解されてる場合もあります。ただ日本へ来るのが初めて、そもそも日本料理の地域性や料理への味付けに違いがあるなど知らない人が多いです。味を足したりすることや、普段食べ慣れていないものなので表情に出たりすることへの理解をしましょう。 - タイ国民は仏教95%、イスラム教4%
宗教上の理由から食べられるものへの配慮は必要です。単純な好き嫌いではなく、観音様への信仰があり仏教では牛を大切にするため牛肉を食べる習慣がない人もいることを理解しましょう。またイスラム教信仰をされてる訪日客もおられるため豚肉の使用しない食べられる食事(ヴィーガン、ベジタリアン等)が表記できるとより良いです。 - 清潔感のある空間
タイでは清潔感のある身嗜みや空間を大事にしています。もちろん働くスタッフへの目配りもしており、整髪されてるかやTシャツやシャツにアイロンがされてるか、匂いなどと気遣いされてることが特別感を感じる人(高級店の扱いを受ける)。当たり前だと思う人も多いです。日本はきれいな国としてのクチコミや、情報発信もされてるため期待に応えられる備えをしておくことも欠かせないでしょう。
日本食が増えているタイとはいえ、訪日される際にお迎えするお店やスタッフがまずは少しでも相手の好みや文化、宗教を知る事が重要です。

お店を利用するならもちろん支払い方法も
2024年タイの訪日客数増加から、お迎えするお店も支払い方法に対応が必要です。
- 対応できるキャッシュレス
タイではクレジットカードの保有率(普及率)が日本と比較しても低く30%ないともいわれています。※日本は約85%程 ただし、キャッシュレス決済比率は89%と現地モバイルウォレットが如何に普及しているかがうかがえます。※日本は約40%、2023年経産省数値より 銀行系アプリの「Promptpay」や、大手通信会社が提供する「TrueMoneyWallet」などがあります。クレジットカードよりも利用がしやすいこれら二次元コードやウォレット等を利用した決済対応できる準備が必要です。 - 多通貨決済
それでも日本円以外でのクレジットカード外貨建てもあり。海外からの旅行者が自国通貨でクレジットカード決済できることは必要です。外貨両替の負担や請求金額変動のリスクがかかることがなく、購入障壁を引き下げることができるのでクレジットカードを保有されてる人にとっては安心できます。
タイからの訪日客を迎える準備はたくさんありますが、支払い手段が明確に掲示されてること。タイ現地や日本からの発信力(ウェブやSNSを駆使した取り組み)はまだまだ重要す。お店側もわかりやすさを追求する必要があります。
まとめ
今回は訪日タイ人が増えているなかで、コミュニケーションや基本的な挨拶ができることから、来られる人それぞれに対する国や文化、はたまた宗教を知ることをこのコラムをとおして知ってほしいです。また小売店や飲食店だけでなく新しいサービスやこれからタイ向けにビジネスを展開することも視野にいれてるのであれば、多様な決済手段を導入することで、訪日客の利便性を高め、売上アップや今後の新しいビジネスができる機会が生まれます。
ぜひ、この機会に貴店でも決済システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ユニヴァ・ペイキャストでは、訪日のお客様にも快適にお買い物を楽しんでいただけるよう、多様な決済手段を導入サポートをしております。お気軽にお問い合わせください。